先日、僕の実家(自宅兼事務所)に株式会社テレ・マーカーとNTTの営業マンが訪問。
法人の社長である高齢の父が応対。
あまりインターネット周りは詳しくなく、完全にNTTがらみだと思い込んでいたようで、100万円程度のセキュリティルータをNTTファイナンスリースでリース契約(6年)してしまいました。
結論から言って「いらない」です。
なので大至急キャンセルしました。
せっかくなので「いらない理由」をまとめていきます。
↓事の発端は母からのLINEにより発覚。
上記のLINEの内容をまとめると、
・年間100万?かかる
・テレ・マーカーとNTTの営業が来た
・リース契約
会社の電話(自宅電話)に営業マンからテレアポあったようです。
たまたま社長である父が電話に出たのですが、「NTT」「セキュリティ」絡みでとりあえず来るとのことでした。
これでこのような事態になってしまいました。
我が家のスペック
- 業歴20年程度の自営業
- 社員なし
- 北海道の田舎にある自宅兼事務所(戸建)
- 父(69)と母(67)の二人暮らし
- PC台数2台
自営業を営む平凡で真面目な両親です。
仕事でPCを使うとはいえ、詳しいとは言えません。
Wi-Fiをワイハイと書いてしまうほどのITリテラシーです。
年齢的にも引退していてもおかしくないですがまだ働いています。
本記事の内容
- 株式会社テレ・マーカーとは
- セキュリティールーターって必要?(今回の場合)
- リース契約とは(価格や契約内容など)
- 結論
この記事を書いている僕は、これまで上場企業やスタートアップ企業など5社のWeb関連事業立ち上げや営業マネジメントに関わってきました。
IT系の企業をいくつも見てきたので、そのノウハウや知見を共有します。
株式会社テレ・マーカーとは
株式会社テレ・マーカーの会社概要
グループ名 社名 | テレ・マーカーGROUP 株式会社テレ・マーカー |
---|---|
設立年月日 | 平成5年9月20日 |
資本金 | 874,000,000円 (グループ合計)【平成30年4月現在】 |
役員 | 代表取締役 齊藤 智 |
従業員数 | 230名(単体) 800名(グループ合計)【平成30年4月現在】 |
事業内容 | 情報通信機器販売及び施工、移動体通信事業、光コラボレーション事業 プロバイダ事業、インターネット事業、パートナー事業 ソフトウェア販売事業、新電力事業等 |
本社 | 北海道札幌市中央区南1条西6丁目15-1 札幌あおばビル10F |
本部 | 東京都豊島区池袋2丁目43-1 池袋青柳ビル10F |
支店 | 北海道支店・東北支店・東京支店・西東京支店・新宿支店 横浜支店・東海支店・関西支店・九州支店 |
営業所 | 旭川営業所・帯広営業所・青森営業所・さいたま営業所・立川営業所 渋谷営業所・千葉東葛営業所・千葉営業所・山梨営業所・長野営業所 静岡営業所・岐阜営業所・三重営業所・北陸営業所・大阪中央営業所 京都営業所・愛媛営業所 |
出張所 | 函館出張所・釧路出張所・名寄出張所・秋田出張所・岩手出張所・福島出張所 山形出張所・新潟出張所・茨城出張所・栃木出張所・群馬出張所・長野南出張所 松本出張所・富山出張所・福井出張所・奈良出張所・和歌山出張所・兵庫出張所 熊本出張所・鹿児島出張所 |
グループ会社 | 株式会社コミュニティ・マーカー 株式会社ビューティー・クリエイト 株式会社ビズネット 株式会社メディカ・ソリューションズ 株式会社CSCソリューションズ 株式会社ファーストコミュニティ ファインドジャパン北海道株式会社 株式会社セキュリティネット 株式会社エヌマークスネット |
グループ拠点網 | コミュニティ・マーカー(札幌本社) ビューティー・クリエイト(札幌本社・東京支店) メディカ・ソリューションズ(大宮本社) CSCソリューションズ(東京本社、札幌支店) |
関連会社 | 株式会社IMS 株式会社エブァネット グローバルパートナーズ株式会社 |
取引先 | 東日本電信電話株式会社 西日本電信電話株式会社 株式会社光通信 NTTコミュニケーションズ株式会社 株式会社NTT東日本-地域各社 株式会社NTT西日本-地域各社 ナカヨ電子サービス株式会社 シャープドキュメントシステム株式会社 ムラテック販売株式会社 サクサビジネスシステム株式会社 パナソニックCCソリューションズ株式会社 株式会社北海道フットボールクラブ(コンサドーレ札幌・クラブスポンサー) |
取引金融機関 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、北洋銀行、北海道銀行 旭川信用金庫、NTTファイナンス、オリコ、オリックス クレディセゾン、ジャックス、NECリース ビジネスパートナー、エムジーリース、アプラス |
札幌にあるNTTの販売代理店です。
ビジネスフォンや複合機、セキュリティルーターを取り扱っています。
知る人ぞ知るゴリゴリの営業会社です。
株式会社テレ・マーカーの営業手法
テレアポもしくは飛び込みにて営業してます。
株式会社テレ・マーカーの営業手法、お客様の口コミはこちらから
もしくはこちらから
「電話料金(もしくはネット料金)が安くなる」
「電話料金(もしくはネット料金)の見直し」
最近だとルーターとセキュリティ周りの内容で電話をかけているようです。
「安くなる」「見直し」「点検」というような連絡が来た場合は大体この手の営業です。
とにかく何らかの手段を使って訪問しに来ます。
訪問してモノを売らなければ代理店ビジネスが成り立たないという背景があります。
株式会社テレ・マーカーの代理店ビジネスについて
「NTT」や「ソフトバンク」などのキャリアを名乗って連絡してくる会社は、メーカー本体ではなく、販売代理店になります。
販売代理店ですので、キャリアの代わりに営業をし、契約に応じてキャリアから代理店に報酬が入る仕組みになっています。
キャリアが代理店に営業を委託しているかたちです。
NTTやソフトバンクの代理店は数え切れないほどあります。
2次代理店や3次代理店といった具合に特定が難しい場合がほとんどです。
その中でも株式会社テレ・マーカーは営業会社として有名です。
本社・本部を中心に、支店や営業所、出張所を各地に持ち、全国で展開している営業集団です。
グループ会社やグループ拠点網、関連会社など全体で800名程のスタッフを雇用しています。
コールセンターなどを外部に委託している場合はもっとスタッフがいます。
ターゲットとなる法人は全てリスト化されています。
- 会社の名前や住所
- 電話番号
- どの時間帯に誰が電話応対するのか
- その時にやり取りした内容
社内で管理・共有されています。
株式会社テレ・マーカーの取り扱い商材
会社概要の取引先を見ていただくとわかりやすいです。
- NTT→電話回線、ネット回線、電話機、ルーターなど
- ナカヨ→電話機
- シャープ→複合機
- ムラテック→複合機
- サクサ→電話機、ルーターなど
- パナソニック→電話機、複合機
電話機、複合機、ルーターなどの通信機器を取り扱っています。
会社によって台数、製品のスペックも異なるため価格はまちまちです。
通信機器の場合は定価が高いです。
工事費込みでも数十万円単位から100万、200万くらいになることもあります。
株式会社テレ・マーカーの契約内容
取引金融機関にもある通り、
- NTTファイナンス
- オリコ
- オリックス
- クレディセゾン
- ジャックス
- NECリース
- ビジネスパートナー
- エムジーリース
- アプラス
全てリース契約となります。
電話機→5年から7年
複合機やセキュリティルーター→6年
長期のリース契約となります。
リース期間内の中途解約は原則として出来ません。
解約を行う場合、リース期間の残りを支払う必要があります。
ですので、長期的に事業を行っていく上での検討が大切です。
セキュリティルーターって必要?(今回の場合)
- そもそもセキュリティルーターって何?
- セキュリティソフトじゃダメなの?
- セキュリティルーターが必要な事業規模
- PC台数2、3台程度の自宅兼事務所には不要
- 小規模オフィスにもオススメのセキュリティルーター
そもそもセキュリティルーターって何?
ざっくり言うと、一般的なルーターよりセキュリティが強化されたルーターです。
UTMやファイヤーウォール(FW)と呼ばれることもあります。
Googleで「セキュリティルーター」「セキュリティルーターとは」などと検索すると、上位から各メーカーのサイトが表示されます。
インターネットのゲートとなるルーターの部分からセキュリティを強化して、デバイスを外部からの攻撃や脅威から保護しましょう、というものです。
ちなみに、このセキュリティルーターは高額であることが多く、定価で大体80万〜150万程度で売られています。
セキュリティソフトじゃダメなの?
結論から言うと、「ダメ」ではないです。
セキュリティソフト「も」あったほうがいいです。
ただし、セキュリティルーターとソフトの相性が合わず、干渉してうまく動作しなくなる可能性もあるので一長一短です。
セキュリティソフトは比較的安価で手軽にデバイスを保護してくれます。
ただし、バックグラウンドでの動作(デバイスを使用していない間)や度々起こるアップデートなどにより、デバイスへの負担がかかります。
それがデバイスの寿命を縮めたり、メモリ不足の原因となるケースもしばしばあります。
その負担を減らしてネットワーク内のデバイスを保護するのがセキュリティルーターです。
とはいえ、セキュリティソフトのスペックも年々改善されているはずなので、事業規模やオフィスの条件によって必要かどうかが変わってきます。
セキュリティルーターが必要な事業規模
セキュリティルーターを製造するメーカーやその代理店や販売店がターゲットとするのは、個人事業主から中小企業や企業の支社など、10~20人規模の小規模事業所が対象です。
さらにセキュリティルーターが必要となる最低条件として、
- 経理、会計などの会社のお金が絡んでいるデバイスがネットに繋がっている場合
- 顧客情報が保存されているデバイスがネットに繋がっている場合
- 自社サーバーなどのデータベースがある場合
上記のような社内的にも社外的にも確実に漏れてはいけないものがインターネットに接続されている場合に限って良いでしょう。
ですので、果たしてご自身の事業規模に必要なものか?という点で検討していただくのがオススメです。
PC台数2、3台程度の自宅兼事務所には不要
結論、これに尽きます。
強烈なウイルスに感染していようが、PCが突然爆発しようが問題ありません。
なぜなら、我が家の69歳社長はネットバンキングも一切しないほどの現金主義であり、且つ、顧客リストなどは手書きで出来るほど身近な存在としか仕事をしていないからです。
繰り返しになりますが、「いらない」です。
小規模オフィスにもオススメのセキュリティルーター
大は小を兼ねるではありませんが、ないよりはあったほうがいいとも言えます。
僕が見てきた限りでオフィスに導入されていたUTM、ファイヤーウォールをご紹介します。
市販のものでも十分な役目があります。
「セキュリティルーター 価格」で検索し、安価で評判の良いセキュリティルーターをご紹介します。
■業界トップクラスのトレンドマイクロ社との協業により、従来の悪質なウェブサイトブロック機能に加え、新たに、脆弱性を狙う攻撃に対する防御や、C&Cサーバへの接続をもブロックすることで、C&Cサーバ経由の情報漏洩なども防ぎます。
■これにより、テレビやエアコン、ネットワークカメラなどのセキュリティソフトがインストールできないネットワーク家電を脅威から守ります。
■また、既にセキュリティソフトがインストールされているパソコンやスマートフォンでは、インストールされたセキュリティソフトと、本ルーターに搭載しているホームネットワークセキュリティ技術の二重のブロックでお客様のネットワーク環境を脅威から守ります。
■万が一、脅威が端末まで入り込んだ場合や、接続時に既に入り込んでいた場合には、C&Cサーバへの接続をブロックすることでC&Cサーバ経由の個人情報や機密情報の漏洩などを防ぎます。
■トレンドマイクロのセキュリティ技術「AiProtection」で家庭内LANを強力に保護、更にペアレンタルコントロールでお子様を危険なWebサイトから守る。
■接続デバイスの脆弱性が外部から攻撃された場合にその通信を遮断したり、不正なWebサイトへのアクセスをブロックします。
ランサムウェア(デバイスの乗っ取り、身代金要求型不正プログラム)からの被害を防ぎます。
リース契約とは(今回の価格や契約内容など)
先にも書いた通り、高額な通信機器をオフィスに導入する場合、リース契約を結ぶ場合がほとんどです。
- リース契約の仕組み
- リース契約のメリット
- リース契約のデメリット
リース契約の仕組み
お客さん(父)が導入する通信機器(セキュリティルーター)をお客さん(父)に代わって、NTTファイナンスがメーカーもしくは販売会社(株式会社テレ・マーカー)から購入し、その通信機器(セキュリティルーター)をお客さん(父)に長期にわたって賃貸することを目的とした契約システムです。
また、NTTファイナンスの場合、契約となる料金は電話料金と合算での引き落とし、支払いとなることがほとんどです。(選べますが営業マンによっては説明がない場合もある)
リース契約のメリット
- 多額の資金を必要とせず、月々の支払いだけで導入できる
- 賃貸借処理により、経費での処理が可能
- 事務処理の手間が省ける
- リース期間満了後は、1年間で年額リース料の1/10程度で利用できる
リース契約のデメリット
- 購入するより支払い総額が高くなる
- リース契約は中途解約が出来ない(残債一括払いにて可)
- 新製品が出ても交換できない
- リース契約後は再リースしなければ商品の返却が必要
結論
繰り返しになりますが、結論から言って「いらない」です。
これはあくまでも我が家、父の会社に限ってのお話です。
両親ともに70前後の高齢者で、自営業とはいえ間もなく引退、PCやスマホもいつまで使えるかも全くわからない状況です。
免許返納や財産分与のお題まで出てる方々に、100万もするセキュリティルーターが必要なわけがありません。
ましてや6年リースとか正気の沙汰じゃないです。
両親曰く、「NTTの名刺を持っていた人が同席していた」とのことで何も考えずに必要なものと思って契約してしまったようです。
あとは、自宅のPCを使ってウイルス診断を行ったらしく、大量のウイルスに感染していることが表示されたため、必要だと思ったとのことです。
その事実やカラクリはともかくとして、(多分PC内のキャッシュを見せたのではないかと思っている)全く我が家には必要ない製品です。
責任持って丁重にキャンセルさせていただきました。
今回の場合に限ってと記載しましたが、このようなNTT系列の営業電話や訪問販売は10年以上前(字下手したら20年前)からある方法で、田舎では特に頻繁です。
情報弱者や無知な人(性格が丸い人という意味でこの業界では丸い人と呼ぶ)をターゲットに、高額な通信機器を長期のリース契約で売るというものです。
「事業規模によっては」その契約が必要な会社もあると思いますが、必要ない会社もたくさんあるわけで、契約トラブルになっていることがほとんどです。
なんでもすぐに買わないで自分で調べたり探したりするのが一番なのですが、買う人のほとんどがそのようなことをせずに人から勧められてすぐに買ってしまう人ばかりなので今回のようなケースがなくなりません。
参考までにキャンセルの方法と今後営業を受けないための対処法も記載しておきます。
キャンセル方法
- 販売会社(今回の場合は株式会社テレ・マーカー)の代表電話に連絡をし、キャンセルの旨伝える
- 同席されていた方の会社(今回の場合はNTT)の代表電話に連絡をし、キャンセルの旨伝える
- 2日以内に契約書の原本を郵送にて返送してもらう(破棄しないで念の為保管しておくこと)
- 担当の営業マンからの連絡や再訪問などは受け付けないこと(キャンセル防止の可能性があるため)
とにかく、キャンセルしたいと思ったら心を鬼にしてキャンセルの旨を伝えて、必要なものは返してもらうことです。
商品が納品され、リース会社からの検収の電話(契約が始まりますよ)を受けない限り、契約は始まりません。
営業を受けないための対処法
- 営業リストからはずしてもらうこと
- 代理店や業務委託の会社と契約しないと伝える
- 知らない番号からの電話には出ない
- 知らない番号はGoogleで検索をかけて調べてみる
どこの会社にも営業リストがあり、◯月◯日◯時◯分、どんな人が電話に出た、特徴や雰囲気などリスト化されて社内で共有されます。
断ったとしてもリスト化されます。
他に電話に出る人がいないか、違うトークで連絡をしてみるなど、永遠に連絡がきます。
営業マンにとってリストの中で一番効果がないのが、「いつかけても出ない」です。
なので、営業を受けたくないのであれば、電話に出ないのが一番です。
必要な人との連絡は全て携帯でやり取りするのが良いでしょう。
もし知らない番号から連絡が来て気になった場合は、電話の着信が終わった後に、電話番号をGoogleで検索して連絡先を確認してからかけ直すのが良いです。
個人の場合は連絡先は検索に出てきませんが、きちんとした法人だった場合、検索に表示されるはずです。
それを確認してから連絡するのが安心ですよね。
最後にまとめになりますが、結論から言って「いらない」です。
我が家には「いらない」です。
控えめに言っても本気で「いらない」です。