急にサイトが消えて見れなくなってしまった方
「サイト開いたらエラーが出てる・・・」
「制作会社と連絡がつかない・・・」
「ググったら倒産してるっぽい・・・」
こういったお悩みに答えます。
本記事の内容
- サイト復旧までの手順(ドメインがお名前ドットコム、サーバーがラピッドサイトの場合)
- もし復旧しなかった場合の対処法
- 出来る限り自分で管理することが大切です
この記事を書いている僕は、Web系の営業経験13年以上です。(2019年現在)
これまで上場企業やスタートアップ企業など5社のWeb関連事業立ち上げや営業マネジメントに関わってきました。
前職では取締役 事業開発本部 部長でしたが、ほぼ倒産寸前で退任しました。
現在はフリーエージェントとして、数社の営業代行やWeb周りのコンサルティングをやっていて収入も安定しています。
Web業界が長く、酸いも甘いも嚼み分けてきたのでそのノウハウや知見を共有します。
事情が事情なだけに厳しい内容なのですが、実体験に基づいて書いています。
自己責任でお願いします。
サイト復旧までの手順(ドメインがお名前ドットコム、サーバーがラピッドサイトの場合)
今回は、
- ドメインの契約→お名前ドットコム(GMO)
- サーバーの契約→ラピッドサイト(GMO)
この条件でサイト制作している場合の復旧方法についてまとめていきます。
- ドメインとサーバーの契約先を調べる
- ドメインのIDとパスワードを再発行する
- ネームサーバーを再設定する
- SiteSuckerでサイトデータを抽出、サーバー移管する
ドメインとサーバーの契約先を調べる
Whois検索|ドメイン取るならお名前.comへ行きます。
検索窓に調べたいドメインを入れて検索ボタンを押します。
今回はこのサイトを例にしています。
上から4行目の「Registrar URL」がドメインを契約している会社のURLになります。
上から8行目の「Registrar」がドメインを契約している会社です。
下から7行目と8行目にある「Name Server」がサーバーになります。
それぞれに記載があるものをググってみると契約先のサイトが表示されます。
今回の場合、
- ドメインの契約→お名前ドットコム(GMO)
- サーバーの契約→さくらインターネット
となります。
ドメインとサーバーの契約会社がわかったら、すぐに問い合わせて事情を説明しましょう。
基本的には、問い合わせだけで全て対処してくれると助かります。
ドメインのIDとパスワードを再発行する
ドメインの契約を自分で管理、お支払いしている場合はこの項目は不要です。
制作会社に全て任せている人のために必要な作業になります。
今回はお名前ドットコムで契約してる場合になりますが、他の会社も大差ないと思います。
お問い合わせから「お名前ID」と「パスワード」の再発行を依頼してください。
依頼後、2〜3日程度でハガキが届きます。
なくさないように保管しましょう。
もしドメインを失効していた場合
ドメインを失効していた場合もまずは問い合わせましょう。
すぐに復旧できる場合があります。
もし復旧が難しそうな場合は、他の人にドメインを取られてしまう前にご自身で買い直しましょう。
その後サーバーを設定するだけで復旧する場合があります。
ネームサーバーを再設定する
サーバー会社に連絡をし、事情を説明しましょう。
使用しているドメインを伝えて、過去のサーバー利用歴を確認してもらいます。
確認が取れ次第、ドメインとサーバーの紐付けに必要な「プライマリDNS」と「セカンダリDNS」を教えてもらいましょう。
プライマリとセカンダリは、先ほどのWhois検索の結果画面にある「Name Server」に設定する値です。
次に再発行されたお名前IDとパスワードを使ってお名前.com Naviにログイン。
ネームサーバーの再設定を行います。
詳細は公式サイトにわかりやすいのがあったので転載しておきます。
公式サイトにも記載のあるとおり、ネームサーバーの再設定後、反映されるまでに最大72時間かかります。
僕の場合は大体2日でサイト表示されるようになりました。
SiteSuckerでサイトデータを抽出、サーバー移管する
サイトが表示されてこれで一安心というわけにはいきません。
もし制作会社が倒産してしまっている場合、サーバー代も支払っていない可能性があります。
サーバーの契約が完全に切れてしまった場合、そのサーバー内にあるサイトデータを復旧させることはできません。
完全に抹消されることになります。
ですので、サーバーにあるサイトデータを新しいサーバーに引っ越す必要があります。
通常の場合、サーバーからサーバーへサイトデータを移す際には、サーバー契約者の許可が必要になります。
今回の場合、サーバー契約者は制作会社になります。
サーバー契約者である制作会社は倒産、連絡がつかないという状態になりますので、通常の方法では移管が出来ないということになります。
ですのでこの方法はあくまでもこれしか方法がないという苦肉の策になります。
もし他に良い方法がある場合はご教示いただきたいほどです。
ですので、自己責任でお願いします。
SiteSuckerというフリーソフトでサイトのHTMLとCSSを抽出します。
このソフトで抽出したサイトデータを編集し、新しいサーバーに上げるという方法です。
ですので、編集後にまたお名前ドットコムのドメイン設定より、ネームサーバーの再設定が必要になります。
四条せつなさんのブログで使用方法が記載されていたので転載します。
WebサイトのHTML・CSSをダウンロードが可能な「SiteSucker」が超イイ!
これで復旧完了となります。
もし復旧しなかった場合の対処法
ネットのトラブルに強い弁護士に相談しましょう。
サーバー会社のサーバー上にはたくさんのサイトデータが保存されており、サーバー契約者である制作会社の協力がないと第3者にサイトデータその他を譲渡することができません。
ですので、ネットのトラブルに強い弁護士に相談し、制作会社とサーバー会社の両方に働きかけるのが、残された復旧の手段です。
ただし、時間もお金もまたさらにかかるので要注意です。
もし他の制作会社に相談してもリニューアルの提案にしかならないです。
理由としては、今回のサイト復旧に関しては、制作会社からすると手間も時間もかかる割に大した費用がもらえないからです。
圧倒的にコスパが悪いです。
なので、リニューアルを提案して制作費をいただくのが得策という考えになります。
あと、やってみた割に復旧できなかったということもしばしばあるのでリスクが大きいです。
とはいえ、サイトが非表示になることで機会損失もあり得ますので、リニューアルを検討してみるのもアリかもしれません。
出来る限り自分で管理することが大切です
Web業界では制作会社が倒産するということはめずらしくありません。
ですので、出来る限り自分のサイトは自分で管理することも大切です。
Webはややこしいことが多いので制作会社に丸投げして手放しにしたいという気持ちもわかります。
ですが、最低限、ご自身で管理しておくべきものをお伝えします。
- ドメインはご自身で契約、管理しましょう
- サーバーはご自身で契約、管理しましょう
たったこれだけです。
これでもしまた制作会社が倒産してしまってもデータは手元に残ります。
残ったデータをご自身で勉強しながらさわってみるのもよし。
また新たに制作会社を見つけて依頼するもよし。
知り合いに頼んでみるのもよし。
ご自身で舵取りできるようになるので安心です。