ブラック企業で消耗している方
うちの会社もしかしてブラック企業かも
仕事に行くのがツライしシンドイ
辞めたいけど生活もあるしどうしよう
こういった悩みに答えます。
本記事の内容
- ブラック企業あるある24選【元ブラック企業幹部が解説】
- まとめ
- オススメの転職サービス3つ
この記事を書いている僕は、ブラック企業の在籍経験が13年以上あります。
転職経験が4回あり、見事にすべてがブラック企業。
ブラック企業での幹部職も経験があり、取締役事業開発本部長として、2年ほど会社に布団を敷いて寝泊まりしていました。
現在は自営業で、ブラック企業の苦しみから解放され、快適に生活しています。
そういった経験からブラック企業にありがちなあるあるネタを解説していきます。
ブラック企業あるある24選【元ブラック企業幹部が解説】
ブラック企業によくある傾向について体験談をもとに解説していきます。
さらに、元ブラック企業で幹部職をしていた経験からどういった目的があったのかについても書いていきます。
もしこれを読んでいるあなたが下記に当てはまる環境にいるのならすぐに転職をオススメします。
出社時間が早い(業績による)
就業規則では9時出社のところ、8時出社や7時半出社になることがありました。
営業部署の成績が悪い時は早めに出社してロープレやミーティングをしていました。
そしてそのまま昇格した僕は下の社員を出社させる側にもなったわけです。
ただし、数字の見直しや営業トークの改善という具体的な対策は特にありません。
ただひたすらにロープレ、未達成者を標的に詰め(叱咤激励)を中心としたミーティング、とにかく気合いを入れ直すという目的しかありませんでした。
直行・直帰の禁止(人による)
人によっては、直行・直帰を禁じられていました。
人によってというのは、売れている人は規則がゆるく、事前に相談すれば直行・直帰が許可されました。
まさに「勝てば官軍」といった感じですね。
売れていない人ほどサボる傾向があり、
- 直行と言いつつ実は行っていない
- 直帰と言いつつ実はすでに帰宅している
など
そういったことを防ぐために、直行・直帰を禁じていました。
今思えば他に方法もありそうですが、当時はそんな感じでした。
朝から全力でロープレ
一にロープレ、二にロープレといった感じでひたすら営業ロープレをします。
とはいえ、同じ営業トークを延々と繰り返すのみです。
売れている営業マンが実際に現場で使っているトークフローを披露したり、売れていない営業マンの言い回しを改善したりということもあるのですが、それだけで売れていたら苦労しません。
営業することに集中させる、売らせる、気合いを入れるという目的がほとんどです。
朝から全力で朝礼
暴走族の集会のようなものをイメージしてくれるとわかりやすいです。
流れとしては、
朝礼のあいさつ→下の社員、もしくは下のチームリーダーから順に目標数字と進捗の公言→マネージャーから一言(売れていない社員を激詰め)→幹部から締めの一言(激詰めの緊張を緩和)→全員で営業訓を唱和
すべてが予定調和で、ITベンチャー営業会社にありがちな朝礼の雰囲気をそのままに表現していました。
文字にするよりさらに激しい朝礼でした。
1時間おきにチームごとに締め
社内で仕事をする場合、1時間おきにチームごとの締めがあります。
営業職は社内にいる時は延々とテレアポなので、何件のアポを取るのが目標なのか、目標に対して現状どうなのかということを1時間おきにチーム内で進捗発表します。
これは目標に対してしっかりと数字を達成することを意識させることを目的としつつ、プレッシャーをかけて働かせるという感じでした。
業務中は立ち歩き禁止
50分働いて10分休憩という1時間のルーティンだったのですが、50分の業務中は立ち歩き禁止でした。
トイレは10分休憩の間に行くことが厳守。
とはいえ、業務が長引いて休憩時間にまで及んでしまった場合は別です。
昼食はオフィス内のみ
社内勤務の場合、外で昼食を取ることを禁じていました。
理由は、社員同士が仲良くなってグループ化することを防ぐためです。
グループ化すると反会社勢力になる可能性があります。
それを未然に防ぐため、外で食事ができるのは、営業で外に出た時だけでした。
昼も全力で中礼
休憩時間が終わったら朝礼に引き続き中礼があります。
各自、その日の目標数字と現在の進捗を公言します。
昼食後は眠くなるので気合いを入れ直すという感じでしょうか。
夜も全力で終礼
すべての業務が終わったら朝礼、中礼に引き続き終礼があります。
その日の目標とそれに対する結果を個別で順番に公言します。
終礼が終わった後ももちろん働きます。
サービス残業当たり前
お客さんによっては、20時や21時あたりに連絡、訪問など仕方ない場合はあるのですが、もちろん残業代は出ません。
サービス残業、みなし労働です。
土曜出社あり
10年以上土曜日休んだ記憶がありません。
土日祝休みなのに。
日曜は日曜でお客さんとの付き合いがあってイベントに出席したり。
もちろんサービスです。
ボーナスとかない
ボーナスもらったことありません。
ベンチャー系の営業職は「歩合」が命です。
歩合で稼げばいいんだからボーナスとかいらないよねという企業体質になっています。
ただし、業績悪化すると歩合も支払われないことがほとんどです。
立替経費精算になっている
立替経費精算とは、あらかじめ自分で経費を支払いし、その支払いをした領収書を会社に提出して経費を精算するという経費精算の方法です。
今思えばこの精算方法は危険です。
資金が苦しい会社の場合、経費精算が遅れる、未払いが続くということがあります。
数十万円単位で未精算の経費がありましたが会社が消滅してしまったのでもうどうにもなりません。
経費の支払いが遅れる
その月に立て替えた経費が月内に全額精算されることはほぼありません。
2分割、3分割で支払われるか、半分だけ翌月など、とにかく全額支払われません。
後のトラブルを防ぐために経費精算書はコピーして控えておきましょう。
有給休暇の存在がない
辞める時に使うものという印象しかありません。
当時は有給休暇を使う猛者などいませんでした。
なぜ猛者と書いたのかというと、そんなこと言い出せる雰囲気ではなかったからです。
もし誰かが「有給休暇」などと言い出せば、「何言ってんだコイツ」「いいから売ってこいよ」というギスギスした空気になることは間違いありません。
とにかく、そんな雰囲気でした。
忌引き休暇の範囲がよくわからない
「親戚が・・・」というと許されない雰囲気ありました。
祖父・祖母でもギリギリだったような気がします。
とにかくマジで休めない、休んだら死あるのみみたいな空気感でした。
給料は必ず遅れる
すべての会社がそうだったわけではありませんが、給料が遅れる会社もあります。
これは会社の資金が自転車操業になっているからです。
売上・入金が足りないので、税金や保険などの支払いを優先した結果、人件費が足りないという状況になっているわけです。
ですので、遅れるか、もしくは10日おきに分割払いされるということがよくありました。
社内の人間関係が良くない
仕事をする場所なので仲良くなる必要はないという考えでした。
仕事上の仲は良いけどプライベートまで詮索しないという感じでしょうか。
とにかく全員、腹の底が読めない、でも嫌われてはいないだろうな、嫌いではないというような不思議な距離感でできた人間関係だったように感じます。
経理・総務がギスギスしている
経理(会社によっては総務)は会社のキャッシュフローを見ているので、入金状況が悪いと営業に対してギスギスします。
また、多くの営業マンはなぜか経費精算やその他書類に関してだらしがなく、未提出、記入漏れなどの不備が多々あり、経理・総務との関係がギスギスしていることがほとんどです。
営業部署と制作部署がギスギスしている
Web制作会社などクリエイティブ系の会社に限った話かもしれませんが、これはよくあちこちの会社で聞いたり、見かけます。
営業マンはありとあらゆる手段を使って契約を受注してくるので、契約内容や制作内容にサービスがあったり、無茶な内容がたまにあります。
そうなってくると、そのシワよせは制作部にいくわけです。
- 制作内容が膨大で無理がある
- そもそも作ったことがない内容で契約している
- この納期では作れない
こういった具合にです。
営業側からすると「仕事取ってきたんだからやってよ」という感じで、制作側からすると「案件もまだまだあるし人が足りなくてこれは無理」という具合に延々と平行線をたどります。
すぐに人が辞める
辞めるというか飛びます。
飛ぶというのは音信不通でいなくなるということです。
耐えに耐えて耐えきれなくなって逃げてしまうわけです。
それくらい過酷な職場でした。
常に求人広告を出している
すぐに人が辞めてしまうので常に求人広告を出さなくてはいけません。
大手企業であれば、常に求人広告を出していても「景気がいい会社だな」という風に見えるのですが、一ベンチャー企業がそれをやると「この会社入れ替わり激しいんだな」とバレてしまう不思議。
車の違反・事故が多い
社用車での違反や事故が異常に多いです。
僕自身もスピード違反や駐車禁止で多額のお金を警察にお支払いしました。
営業先に急ぐあまりスピードを出しすぎてしまったり、お客様先にちょっと書類だけいただきに行こうと停車していたら駐車禁止になっていたりという感じです。
お客さんからのクレームが多発
クレームめちゃくちゃ多いです。
会社によってはクレーム対応専門の部署もありました。
原因は納品物が納品されないまま、お金だけ払っているという理由です。
つまり前払いで制作費をいくらかいただき、Webサイトが納品、公開されないという状況です。
受注が増えすぎて制作が追いつかない、でも人が足りないという状況なので、このようなことが起きます。
次に多いのは、営業マンが「できる」といって受注したものの、できなかったということではないでしょうか。
どちらにしても、「約束が果たされない」ということが原因です。
まとめ
こうして書いていくだけで、よく会社が存続していたなと思います。
とはいえ、これらの経験から得た学びは大きく、今も自分が働く上で活かされている部分はたくさんあります。
仕事でのストレス耐性は人の倍以上ありますし、ピンチの時の回避能力や解決力は相当あると思います。
ただし、そういったことがこれを読んでいるあなたにとって必要なことかどうかは別の話です。
「やりがい」だけを追い求めて仕事をするとこういったブラック企業あるあるのエピソードに出てきそうな事例に必ず当たります。
これらを乗り越え、突き抜けることができたなら「あの時は良かったな」と笑い話に変えることもできるかもしれません。
ですが、ただムダな時間を過ごしてしまった、体力や心を消耗してしまったなんてことになってしまえば元も子もありません。
もしあなたが
「この会社辞めたい」
「この会社辞めようかな」
「生活あるからどうしたらいいだろう」
という悩みを抱えているとしたら迷わず退職、転職することをオススメします。
あなたに合った会社、働き方はたくさんあります。
また、あなたと働きたいと思ってくれる会社はたくさんあります。
これを機会にぜひ情報収集だけでも始めてみてください。
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